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自宅のサーバー環境をproxmoxに移行した

昔のブログに書いた内容の再up版となります。ただし、一部内容を若干変更しております


こんにちは。在原です

先日、自宅のサーバーをベアメタル環境からproxmoxのVM環境上に移行したので、自分の備忘録も兼ねて新構成の簡単な紹介をしていこうかなと思います。

(ごちゃごちゃ書くのも性に合わないので結論から書いていきます。)

全体図です。こちらが現在の環境です。 初音ミクと東北きりたんと迦楼羅王のフィギュアがお出迎え


proxmoxとは?

結論から書いていくと言いましたけど、先にproxmoxを知らない方向けに簡単に説明いたします。知っているゾという方は読み飛ばしちゃってください。

proxmoxはデビアンベースのVMを構築・運用するのに特化したOS(プラットフォーム)です。何処ぞの○○wearと違ってオープンソースで無料で使えるのがアツい

https://www.proxmox.com/en/

自宅のサーバーではproxmoxのクラスタリング機能を用いてサーバー3台を一つのグループとして運用しています。


移行後の良かった点

  • ライブマイグレーション機能
  • サーバーリソースのきめ細やかな管理
  • HAによる冗長化
  • cephによる拡張性、柔軟性、耐久性の確保

Web GUIからcephの管理ができて便利

移行後の悪かった点

  • リソースを無駄に食う
  • クラスター構成を実現するために一部のPCパーツを買いなおした(5万円以上)
  • 一部のコンテナが勝手に落ちる(原因不明)

って感じです。デメリットもありますがメリットの方が遥かに多いです。proxmoxのダッシュボードをCloudflare ZEROTRUSTのaccess+tunnelで外部に公開するとサーバーを外出先から簡単に維持れるので非常に良き。さらにライブマイグレーションなどの機能は便利すぎて衝撃を受けました。

追記(2025/12/12)

2025/12/12現在、PCパーツの高騰化が洒落にならないので、この時期にSSDとメモリとHDDをまとめて買っておいて大正解だった。

なぜVM移行したのか?

自宅のサーバーではmisskeyやmastodonなどの様々なサービスを運用しています。最初はベアメタル環境でもよかったのですが、いろいろなサービスを展開していくうちにリソースの管理が非常に大変になってきました。例えばポートが競合してソフトが起動ができなかったり、設定が煩雑化してしまったり、すでに入っているソフトウェアと干渉してしまったり…

そこで、きれいな環境を気軽に構築できるVM技術を用いてサーバーを運用していくという結論に至りました。

追記:proxmoxを導入して、そろそろ1か月が過ぎますが、メモリー不足問題に直面してます。お金がたまり次第、増設していこうかなと思います。(財布が焦げる…)

今までの構成図

ちょっと図を書くのがめんどくさくなったので気が向いたら追加します

新しい環境の構成図

同上

環境構成

pve

  • サーバー:proxmox 8.3.0
  • CPU:4 x Intel(R) Core(TM) i5-7500 CPU @ 3.40GHz
  • メモリ:40GB
  • ストレージ:2TB

pve1

  • サーバー:proxmox 8.3.0
  • CPU:6 x Intel(R) Core(TM) i5-8500T CPU @ 2.10GHz
  • メモリ:24GB
  • ストレージ:1TB

pve2

  • サーバー:proxmox 8.3.0
  • CPU:4 x Intel(R) Core(TM) i5-7500 CPU @ 3.40GHz
  • メモリ:40GB
  • ストレージ:2TB

上記の3台のサーバーをクラスタリングして集中管理ができるようにします。また、ストレージに関しては4TBのストレージを別途付けてcephで共有ストレージを作成しました。

*proxmoxのバージョン3台ともには9.X系にアップデート済みです。やったね

cephストレージ上には

  • misskey
  • mastodon
  • nginx
  • コンカレ
  • minio
    • 2025年12月からはrustfsに変更

などが動いています。

各サービスをVM上で動かすことでサーバーの停止を伴うメンテナンス時にもマイグレーション等でサービスの停止を極力抑えることができます。

余談ですが、pve1の4TBのストレージは拡張性の関係で2.5インチのものしか積むことができません。そして2.5インチで4TB のHDDはほとんど市場に出回っていないため泣く泣く中華SSDを採用しました。めちゃ高い

上のSSDは2ヶ月ほどでぶち壊しました。無名中華SSDにCephはちょっと荷が重すぎた模様。現在は東芝の3.5インチHDDをSATA延長ケーブルで無理やり引き伸ばして繋いでおります。この中華SSDの件に関してはあまりにも悲しすぎたので、今後記事としてまとめようかなと思っております。

延長ケーブルを無理やり繋げるためにコネクタのツメを折りました。力こそ正義

今後の展望

今回の移行によりVM技術の有用性やcephの利便性を少しばかり理解することができたので、今回得た知見をもとに今後のサーバー拡張をしていく際の参考にしていこうと考えています。特にCephに関する知見などを積極的に得ていきたいです。

後は気軽に実験環境を構築できるようになったのでk8sとかを学んでいってもいいよなぁと思ったり…


最後に一言

本記事は昔のブログにアップした内容の再アップ版となりますが、いま見るとだいぶ構成や使っているソフトが変わっているのを再度実感することができました。 cephが全てHDDになったり、minio鯖をrustfs鯖に置き換えたりと…

それぞれブログのネタになりそうなので、今後煮詰めていこうかなと思いました。

話は逸れますが、最近メッチャ寒いですよね。自分の周りでも風邪を引いている方がいるので、みなさんも体調管理に気をつけてください。

ではまた今度。

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